こんにちは、マネ太です。
最近、金利の上昇が話題になっていますね。変動金利で住宅ローンを組んでいる方にとって、「金利が上がったら返済額ってどうなるの?」という疑問を持つ方も多いと思います。
今回は、**金利が上がったときに返済額はどうなるのか?**という点を中心に、変動金利の仕組みや注意点をわかりやすく解説します。
変動金利型住宅ローンの仕組みとは?
まずは基本の仕組みを確認しておきましょう。
金利の見直しは半年ごと
変動金利の住宅ローンでは、金利は年に2回(通常は4月と10月)見直されます。市場金利が上がれば、それに応じてローンの金利も上がります。
返済額の見直しは5年ごと
金利は変わっても、実際の返済額(元利均等返済)は5年ごとにしか見直されません。そのため、金利が上がっても、すぐには毎月の支払いが増えるわけではありません。
上限は「1.25倍」まで
5年ごとの返済額見直しでも、前回返済額の1.25倍までしか増やせないという「1.25倍ルール」があります。急激な負担増を避けるための仕組みです。
じゃあ安心?…そうとも限りません
「返済額がすぐに増えないから安心」と思いがちですが、実はそうとも言い切れません。
実際には利息ばかり支払う期間が長くなる
金利が上がっても返済額が急に増えないため、増えた利息分は元本を減らす分にしわ寄せされます。その結果、元本がなかなか減らない状況に。
総返済額が増える可能性
金利が高い状態が長く続けば、**支払い総額(利息を含めた総返済額)**が大きくなってしまう恐れもあります。
未払元本が残るリスクも
最悪のケースでは、返済期間が終わっても**元本が残ってしまう(未払元本)**という事態も。老後にローンが残っているのは避けたいですよね。
金利が上がる前にできる対策とは?
変動金利のリスクに備えるには、事前の準備がとても大切です。
繰上げ返済で元本を減らす
余裕資金があるなら、繰上げ返済で元本を先に減らしておくのが有効です。金利が上がっても、元本が少なければ影響も小さくなります。
固定金利への借り換えも選択肢
今後の金利上昇が気になる場合は、固定金利型への借り換えを検討するのも一つの方法です。将来の返済額が見通しやすくなります。
シミュレーションして備える
金利が1%、2%上がった場合の返済額や総返済額をシミュレーションしておきましょう。具体的な数字を見ることで、漠然とした不安が「対策すべきリスク」に変わります。
まとめ:金利上昇リスクを甘く見ないで
ポイント | 内容 |
---|---|
金利の見直し時期 | 半年ごと(通常4月と10月) |
返済額の見直し時期 | 5年ごと |
返済額増加の上限 | 前回の1.25倍まで |
リスク対策 | 繰上げ返済・借り換え・シミュレーションが大切 |
最後にマネ太からひとこと
変動金利の住宅ローンは、金利が低い時期はお得に感じられますが、金利が上がる局面では負担増のリスクを背負うことになります。
「まだ金利は上がらないから大丈夫」ではなく、繰上げ返済や借り換えの選択肢を持っておくことが、家計を守る鍵になります。ぜひ一度、自分のローン条件を見直してみてください。
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